ボダ郡、カリガンジ郡で小学校を運営し教育の機会を提供しています。 しかし、貧しさから十分に食べることができないため 病気にかかりやすく学校を欠席してしまったり、 授業に集中できない生徒が多く見られます。 そこで、支援する3校で給食の提供と健康診断を実施。 また、校内に菜園を設けたり、お母さんたちに栄養の基礎知識を 指導するなど、地域ぐるみで継続的な栄養改善を目指しています。
栄養価の高い混ぜご飯。 バナナの葉っぱがお皿代わり
家計が苦しい家庭の定番メニューである “パンタ”(一晩水に浸し塩で味つけしたご飯) さえも口にすることができないほど 貧しいために、朝食を食べないで登校する。 子どもが少なくありません、 そのため、給食は栄養価の高いバナナ、卵、蜂蜜 牛乳、豆、野菜などを使った献立1~2品を用意。 校庭に菜園を整備し、生徒に果樹や野菜の 育て方を教えて、その収穫物も食材にしています。 果樹の収穫量が増えれば、 市場で販売して収入を学校の運営費に あてることもできるでしょう。
シュニケトン・パッシャラ小学校の子どもたち
健康診断は月2回実施しており、予防接種、寄生虫駆除薬、 ビタミンカプセルも提供しています。 さらに保護者集会では、寄生虫、病気の予防のための 基礎的な知識を提供。この集会は、仕事が忙しいだけでなく、 健康に関心が低いことや現状を運命だとする宗教観のために、 出席率が低いのではという懸念がありました。 しかし、地域のHFWボランティアが出席を呼びかけ、 多くの保護者が出席しています。
給食の前に手洗いを学ぶ
「夫が死に、お昼を食べさせることができませんでした。 私の代わりに、子どもにお昼を与えていただき幸せです。 HFWは息子に笑顔を与えてくれました。」
「学校給食のおかげで、とても助かっています。 我が家は貧しいので、朝ご飯を食べられないのですが、 娘は学校で給食を食べることができます。 娘は給食をとても楽しみにしています。 特に栄養価が高くておいしいケチュリ (豆と野菜の炊き込みご飯)が大のお気に入りのようです。」
「私は、給食の調理ボランティアに1日参加しました。 娘だけでなく、全ての生徒のために料理ができることは、 とてもいい気分でした。生徒はみんな私の子どもです。」